Izumi-Fumoto Samurai Residencees
出水兵児修養掟
Izumi soldier child training regulation
出水兵児(いずみへご)とは6才から20才の青少年のことで、薩摩ではこの兵児たちをグループに分けて、年長者が学問や剣術、しつけなどの教育を行っていましたが、その際に教えこまれた武士の心構えとしての掟でした。

<現代語訳>
人は正しいことをしないといけない。
 正しいこととは,うそを言わないこと,自分よがりの考えを持たないこと,素直で礼儀正しく,目上の人にぺこぺこしたり目下の人を馬鹿にしたりしないこと,困っている人は助け,約束は必ず守り,何事にも 一生懸命やること,人を困らせるような話や悪口などを言ってはいけないし,自分が悪ければ首がはねられるようなことがあっても弁解したりおそれたりしてはいけない,そのような強い心を持つことと,小さなことでこせこせしない広い心で,相手の心の痛みが わかるやさしい心を持っているのが,立派な人と言えるのです。

※この教えは、人としての心構えで現在でも立派に通用するものではないでしょうか。